Aさんは3歳児健診で言葉の遅れを指摘されました。保育園では他の園児と遊ぶことはありませんでした。お母さんとも目を合わせることができず、ほとんど話しをしない子供でした。小学校、中学校は支援級に通い、高等支援学校に進学しました。
高等支援学校を卒業後は、障害者雇用で清掃のパートとして就職しました。Aさんは、働く意味をあまり理解していません。職場では、言われたことが理解できず、混ぜると危険な洗剤を混ぜたり、複数の事を指示されて混乱したりします。「安全第一」など言葉の意味も分かりません。失敗が多いため、他の障害者雇用の方より簡単な作業をすることになりました。また、職場で注意されたり、緊張したりすると感情が抑えきれなくなります。そして、帰宅後に泣き叫んだり、家族に物を投げつけたり、乱暴な態度をとるようになりました。
心配した職場の勧めでBクリニックを受診し、「中等度知的障害」と診断されました。Aさんがもうすぐ20歳になるということで、今後の生活を心配したご家族様から、富山障害年金相談センターにご相談をいただきました。
Aさんは現在パートとして働いていますが、簡単な作業しかできません。通勤は家族が送迎しています。また、Aさんは、買い物も一人ではできません。このような様子から、障害基礎年金2級相当と考えました。
知的障害は先天性の障害とされるため、障害年金の申請に必要な「病歴・就労状況等申立書」には、生まれた時から現在までの状況を記載する必要があります。
Aさんはもうすぐ20歳になるタイミングだったため、20歳到達日(20歳の誕生日の前日)を迎えてからスムーズに手続きが進められるよう準備を行いました。
当センターでは、ご家族様からAさんが生まれた時から現在までの様子や、職場での様子を丁寧にお聞きし、書類を作成しました。
そして、現在通院しているBクリニックの主治医に、Aさんの職場や家庭での詳しい状況をお伝えして診断書の作成をお願いしました。
ご契約をいただいてから約2カ月半という短い期間で、すべての書類を揃えて申請を行うことができました。
障害基礎年金2級の支給が決定しました。ご家族様は、将来の生活費などのお金に大きな不安を抱えておられたため、無事に受給が決まり大変安心されたご様子でした。
知的障害などの先天性の障害をお持ちの方の障害年金は、「20歳前の傷病による障害基礎年金(20歳前障害)」と言います。申請手続は20歳の誕生日の前日以降に行うのですが、20歳になる前から障害年金の受給に向けた準備を進めることができます。20歳になってから準備を始めると、書類集めに時間がかかり、申請が遅れてしまうことがあるため、早めの準備をお勧めします。
また、「現在働いていると障害年金はもらえないのではないか」と心配されるお問合せをよくいただきます。Aさんのように障害者雇用で、周囲の特別なサポートを受けながら働いている場合は、その状況を正しく主治医や日本年金機構へ伝えることで、障害年金を受給できるケースもあります。
しかし、生まれた時からの長い期間の出来事を書類にまとめたり、職場でのサポート状況を客観的に説明したりするのは、ご家族様だけで行うには大変な労力がかかります。このような場合には、プロのサポートをご検討ください。
お子様が20歳になるにあたり障害年金の申請をお考えの方や、働きながらの申請で不安な方は、ぜひ一度、富山障害年金相談センターまでご相談ください。当センターでは、20歳より前に障害を持った方については、20歳になる半年ほど前から無料相談を受け付けております。詳しくは下記リンクより、無料相談の案内をご覧ください。
富山を中心に
北陸全域をサポート!
富山県:
富山市、高岡市、魚津市、氷見市、滑川市、
黒部市、砺波市、小矢部市、南砺市、射水市、
舟橋村、上市町、立山町、入善町、朝日町
石川県・岐阜県飛騨地方、新潟県上越地方も対応