Aさんは、少し不眠で悩むことがありましたが、元気に仕事をしたり、友人と遊んだりしていました。しかし、あるころから、妄想や幻聴を感じるようになり、誰かが家に入り物を壊していったと思い込んだり、鳴ってもいない音が隣の家の窓から聞こえると言い張ったりしました。そして仕事にはだんだん行けなくなりました。自宅で過ごすようになったAさんですが、数日にわたり物を壊すように命令する声が聞こえ、その命令通りに動いてしまいました。慌てた家族に連れられてB病院を受診した所、総合失調症と診断され、すぐに入院することになりました。退院後は、昼夜逆転の生活が続き、自分一人では食事や身の回りのことができません。薬を飲むことで幻聴は減りましたが、何をする意欲もなく自分の部屋に引きこもって、一日中ボーっとしてしまう状態が続いています。今後の生活を心配したご家族様から、富山障害年金相談センターにご相談をいただきました。
Aさんは自分の身の回りのことができないこと、働くことが難しいといったことから、障害基礎年金2級相当と考えました。
Aさんとご家族様からお話しを伺った所、実はB病院よりも前にC病院を一度だけ受診していたことがわかりました。しかしカルテが残っておらず、詳細は不明でした。
AさんはC病院を一度しか受診しておらず、その後長い間受診していなかったので、C病院の初診日の証明が取れませんでした。
富山障害年金相談センターでは、現在受診しているB病院へ同行し、主治医にお話を伺いました。B病院には、AさんがC病院を受診した記録がありました。当センターでは、主治医にその頃のAさんの状況を丁寧に説明して診断書を作成してもらいました。そして必要な書類を作成し、申請を行いました。
障害基礎年金2級の支給が決定しました。また、遡及も認められました。Aさんもご家族様も安堵の表情を浮かべておられ、生活の面でも安心できると大変喜んでおられました。
障害年金の申請では、初診日(申請しようとする障害で、最初に医師の診察を受けた日)が非常に重要なポイントになります。今回のAさんのように、初診時のカルテがすでに無く、詳細が分からないことも多くあります。今回Aさんが受給できたのは、非常に稀なケースと言えます。
障害年金を申請したいけれど、自分の記憶している初診日が正しいのか自信がないという方は、是非専門家にご相談ください。当センターでは、ご依頼いただいたお客様やご家族様から丁寧にお話を伺い、申請に必要な初診日の特定をサポートしております。初回のみ30分間の無料相談を受け付けております。詳しくは下記リンクより、無料相談の案内をご覧ください。
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