Aさんは就職先で同僚から無視や陰口などのいじめにあい、眠れなくなり緊張感が続くようになりました。頑張って出勤していましたが、ある日突然糸が切れたように動けなくなり、職場に行くことができなくなり退職しました。
その後知り合いの会社で働かせてもらいますが、仕事を休みがちになりました。出社できないAさんを心配したご家族は、Aさんに付き添ってB病院を受診し、うつ病と診断されました。体が鉛のように重くて、何もできない日もあります。会社へは体調が良い時しか出社できません。出社しても、周りから注意をされてばかりでした。Aさんは、生きていることが嫌になって自殺を図ったり、辛いことを忘れたくてお酒に溺れたりするようになりました。
ある日会社で急に具合が悪くなったため、会社の近くにあるC病院へ同僚に付き添ってもらい受診しました。その後もうつの症状は悪くなる一方です。全く会社へ行くことができなくなったため、話し合って退職しました。
Aさんは、これからどうしたらいいのか、自分が人からどう思われているのかを考えてしまい、とても不安になり落ち込みました。どんどん外出できなくなり、一日中、何もできずに過ごすようになりました。
そんなAさんの将来を心配したご家族様から、富山障害年金相談センターに連絡を頂きました。
Aさんの自分の身の回りのことができないこと、働くことができないことから、障害厚生年金2級相当と考えました。
富山障害年金相談センターでは、Aさんとお会いして、詳しいお話しを伺うことにしました。しかし、うつの症状が重いAさんからは、スムーズにお話しを伺うことができません。そこで富山障害年金センターでは、何日かに分けて、お電話で、ゆっくりと時間をかけて発病してから現在までの詳しいお話を伺いました。記憶が曖昧な所はご家族様からお話を伺いました。
また、Aさんは遡及請求(過去にさかのぼって障害年金を請求する)を希望されていました。まず、Aさんから当時働いていた会社に問合せして頂いたところ、過去の資料が残っていました。当センターでは、会社の資料とヒアリングした内容により認定日頃のAさんの様子をまとめた資料を作成しました。そして、B病院へ当時のAさんの詳しい状況をお伝えし、診断書の作成を依頼しました。
また、現在通院しているC病院の主治医に、Aさんの詳しい状況をお伝えし、診断書を作成してもらいました。
障害厚生年金2級の支給が決定し、遡及も認められました。Aさんとご家族様は遡及請求が認められたことを大変驚き、喜んでおられました。日々の生活を送る上でのお金の不安を抱えておられたので、ほっとしたご様子でした。
今回申請されたAさんは、申請時点では企業に雇用されている状態でした。しかし、実態としては仕事ができる状態ではありませんでした。その状態について過去の資料が残っていて、正確に伝えることが出来たため遡及請求が認められたと考えられます。
※遡及請求とは、障害認定日(原則として初診日から1年6ヶ月を経過した日)からかなり時間が経っている場合に、遡って障害年金を請求することです。
Aさんのように、初診日から長い間、障害で苦しんでおられる方が障害年金を申請する場合、書類に書く内容が多かったり、古い記録から書類を作成してもらう必要があったりと、自分で申請するハードルが高くなります。ぜひ、プロのサポートをご検討ください。
当センターでは、初回のみ30分間の無料相談を受け付けております。詳しくは下記リンクより、無料相談の案内をご覧ください。
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