Aさんは転職が決まり、新しい職場で頑張っていました。しかし同僚から仕事を押し付けられたり、休日に私用を頼まれたりしました。Aさんは嫌だという気持ちをぐっと我慢して、無理に笑顔を作っていました。
しかし、布団に入っても色々考えてしまい、眠れなくなりました。不眠が続き体調が悪くなっていきました。職場で同僚と席を離してもらいましたが調子は良くならず、仕事はだんだん手につかなくなり、何もしたくないと思う日が続きました。
ある日、会社へ行くことが出来なくなり、B病院の精神科を受診しました。医師からすぐに休職を指示されました。診察の際に、過去にパチンコで1日に10万以上使っても平気だったという話をしたら、双極性感情障害の疑いがあると診断されました。
休職しても、具合が悪いままだったので退職しました。仕事から離れたら気分が落ち着いたので、病気は治ったと思い、自分の判断で薬を飲むことをやめました。しばらくすると再び気分が落ち込み、眠れなくなったので、再度B病院を受診しました。
体調はそれほど悪く感じなかったので、しばらくは、行きやすい内科に通院していました。
再就職が決まったAさんでしたが、入社してすぐに上司から強く叱られ、眠れなくなりました。何とか仕事には行っていましたが、ある夜耐えられないほど頭が痛くなり、C総合病院の救急外来を受診し、鎮痛剤を処方されました。しかし薬を服用してもよくならなかったため、再び内科を受診しましたが、突然吐き気、冷や汗、恐怖感、過呼吸などの症状が出たので、同じ病院内の精神科を紹介してもらいました。Aさんは会社を休職することになりました。仕事は続けたかったのですが、体調が良くならず退職しました。
Aさんは、気分が落ち込んでいる時には、身体が鉛のように重くなります。ベッドに横たわり休む日が続きます。軽い躁状態のときには、眠らずに動き回ったり、衝動的に高い買い物をしたりします。エネルギーがありあまっているので、家族に当たり散らしてしまいます。そんな自分が嫌になり、気分がどんどん落ちていき、何もできなくなります。働けなくて申し訳ない気持ちがあり、何か公的にお金をもらうことはできないかと調べ、障害年金のことを知りました。プロのサポートが欲しくて、スマホで検索し富山障害年金相談センターにご相談をいただきました。
Aさんは、うつ状態が強くなると、動けなくなるため生活に大きな支障がでます。また、パニック発作もあります。家事はほとんどできません。病気のため働くことができないので障害厚生年金2級相当と考えました。
最初に、Aさんとご家族様から詳しいお話を伺いました。Aさんの場合、仕事に行けなくなって受診したB病院が、今回の申請の初診日になります。そのため、B病院の医師に受診状況等証明書の作成を依頼しました。次に、現在通院しているC病院の主治医に、Aさんから聞きとった内容を詳しくお伝えして、診断書の作成を依頼しました。
最後に、必要な書類を揃えて提出しました。
障害厚生年金2級の支給が決定しました。Aさんは、働けず収入がないことを悩んでおられました。受給が決定したことで、Aさんもご家族様も大変喜んでおられました。
Aさんは時々パニック発作がでます。そのため、診断書には双極性感情障害Ⅱ型、パニック障害と2つの病名が記入されていました。
パニック障害で障害年金がもらえるか、という問合せをいただくことがあります。しかし、パニック障害のみでは、原則として障害年金を受給することはできません。Aさんは双極性感情障害Ⅱ型を併発していたため、障害年金を受給できたと考えます。
精神の障害には様々な種類があり、どの障害が障害年金の対象になるか、個人で理解するのはとても大変です。長い間、精神の障害で苦労してこられた方は、障害年金の対象となる可能性があります。まずは自分の障害で、障害年金の診断書を書いてもらえるか、かかりつけの医師(できるだけ精神の専門医)に相談してみてはいかがでしょうか。医師から診断書を書いてもらえると言われたけれど、自分で申請するのは難しいと思われたら、当センターの申請サポートのご利用をご検討ください。
当センターでは、20~64歳の方を対象に、初回のみ30分間の無料相談を受け付けております。詳しくは下記リンクより、無料相談の案内をご覧ください。
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