Aさんは関節に痛みや熱を感じることがありましたが、風邪だと思い病院へ行きませんでした。ある日、肩にひどい痛みを感じ腕が上がらなくなったので、B病院を受診しました。注射を受けましたが効果を感じられず、不安に思って総合病院を受診し、関節リウマチと診断されました。近所の整形外科へ転院しますが、薬を飲んでも全身の痛みが続きました。そのため、だんだん病院から足が遠のいていきました。
しかし痛みがひどく我慢できなくなってきたので、近所の内科に通院しますが、治療しても良くなりません。やがて物が握れなくなり、膝が痛くてしゃがめなくなりました。仕事にも影響が出てリストラの対象となり、退職することになりました。
Aさんは、痛みをこらえながらも頑張っていた仕事を失い、気力がなくなってしまいました。体調を崩して受診した時に、血液検査で腎不全と診断されました。リウマチの治療に加えて人工透析も行うことになったので、C総合病院へ転院しました。
今でも全身の痛みがひどく、体を自由に動かすことができません。両手指や右腕が固まり、全身の筋力が落ちてゆったりとした動作しかできなくなりました。入浴や着替えなど身の回りのことは、家族と介護ヘルパーに助けてもらっています。階段の昇り降りは危ないので、一階で生活しています。通院の際は介護タクシーを利用して、リウマチの痛みと闘いながら週3回の透析を頑張っています。
治療を続けてもよくならず、働くことができないため将来について悩んでおられた時に、富山障害年金相談センターを紹介され、ご相談をいただきました。
Aさんは、痛みがひどく体を思うように動かすことができません。働くことができず、日常生活はご家族様や福祉のサポートが必要です。さらに、人工透析を受けておられることから、障害厚生年金1級相当と考えました。
Aさんとご家族様から、今までの詳しいお話を伺いました。発病してから30年以上と長く、いくつもの病院へ通っておられましたが、どこの病院に通っていたのかを、丁寧に一つ一つ聞き取りをしました。Aさんがはじめに受診したB病院では、診療録が破棄されており、受診状況等証明書を入手できませんでした。そのためAさんの通院歴を証明するために、様々な書類を用意しました。それから、現在リウマチ治療と透析で通院しているC病院の主治医に、Aさんの詳しい状況をお伝えして、診断書の作成をお願いしました。
最後に、必要な書類を揃えて提出しました。
障害厚生年金1級の支給が決定しました。Aさんはリウマチと人工透析の二つの障害を併せて、1級に認定されたと考えられます。
生活や治療には多くのお金がかかるため、Aさんもご家族様も受給が決定して、大変安心されたご様子でした。
障害年金の申請には、原則として、初診日の証明が必要です。今回のAさんのように、初診日からかなり長い年月がたっていると、病院のカルテが残っていないということも考えられます。また、いくつもの病院にかかっていて、いつ、どの病院へ行ったのか覚えておられない場合に、どこの病院が初診になるか、わからないということも考えられます。
当センターでは、どこの病院に行ったのかを丁寧にお聞きして、初診日を証明するための書類を準備するなどのサポートをしています。
初診日のことでお悩みの方は、是非専門家にご相談ください。
当センターでは、20~64歳の方を対象に、初回のみ30分間の無料相談を受け付けております。詳しくは下記リンクより、無料相談の案内をご覧ください
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