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双極性感情障害、10年間アルバイトして退職。働いていたのに遡及請求が認められたケース

1.発病からご依頼までの状況

Aさんは学生時代、不眠に悩まされるようになり病院を受診したところ、うつ病と診断されました。就職した頃は落ち着いていましたが、半年ほど経った頃、再び体調が悪くなり会社に行けなくなりました。退職後は気分が落ち込んだり高揚したりを繰り返しており、双極性感情障害と診断されました。Aさんは、その時々の生活に合わせて通院しやすい病院を転々と受診していました。

体調が良い時に始めたアルバイトは10年になりましたが、会社が倒産してしまいました。将来への不安を抱えていたとき、富山障害年金相談センターのことを知り、相談のお電話をいただきました。

2.富山障害年金相談センターの見解

他人と関わることができず、身の回りのことの多くに援助や助言が必要なご様子から、障害基礎年金2級相当ではないかと考えました。

3.富山障害年金相談センターでのサポート

Aさんは病院を転々とされていて、当初は「よく覚えていない」と話されていました。富山障害年金相談センターではまず、発病してから現在まで病歴や日常生活のことを、ひとつひとつ時間をかけて丁寧にお聞きしました。

次に、Aさんが最初に受診したB病院に連絡を取りました。初診からかなり時間が経っていましたが、幸いなことにカルテが残っていました。Aさんは、初診から約2年通院していたので、認定日の診断書があれば、受診状況等証明書はいりません。富山障害年金相談センターでは、認定日頃のAさんの状態を資料にまとめて診断書の作成を依頼しました。また、現在かかっているC病院の主治医にAさんの詳しい状況をお伝えし、診断書を作成してもらいました。

それから、ご本人からお聞きした内容をもとに、診断書との整合性をとり申立書を作成しました。

4.審査結果

障害基礎年金2級を取得、5年間の遡及も認められました。障害年金が受給できたことで経済的な不安が少し和らいだようです。アルバイトをしていても遡及できたことで、Aさんはたいへん喜んでおいででした。

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