Aさんは、結婚し子供が産まれた後から、夜眠れなくなり、ひどいだるさで体が重たく、気分が落ち込んで動けなくなりました。家事や育児だけでなく、食事や入浴もできなくなりました。部屋は散らかり放題で、夫や両親に助けてもらい生活していました。
しかしある時、突然気分が高まったAさんは、ネットでの買い物に夢中になり、洋服やDVDなどを大量に買いあさります。しかし買ったことで満足してしまうので、段ボールのまま積み上げ、さらには買ったことを忘れて、何度も買い物を繰り返しました。部屋は物であふれ、足を伸ばして寝ることもできなくなりました。
その後、再び気分が重く落ち込んで、死にたくてどうしようもない気持ちになり、涙が止まらなくなりました、Aさんは自分が病気だとは思っていなかったので、病院に行く気持ちになれませんでしたが、家族の強い勧めでB病院を受診しました。薬が出されましたが、飲む気になれず、飲み忘れることが多かったです。「もう生きていたくない、何もかも忘れてしまいたい」と家族がいない夜に、薬を大量に飲み自殺を図りました。
数か月に一度気分が高まった時には、大量に買い物をしてしまい、それを止めると自殺しようとするので、誰もAさんを止めることができません。自宅はAさんがためこんだ物であふれ、家族が数年かけて大量に処分しましたが、それでもまだ物があふれています。
重いうつ状態のAさんは、ほとんど一日中寝ています。子供の世話や家事は全て家族にやってもらっています。高額な買い物をしたため多額の借金が残っていますが、返せるあてがありません。スマートフォンで検索をして障害年金のことを知り、富山障害年金相談センターにご相談をいただきました。
Aさんは気分が落ち込んでいると動けなくなり、自分では何もできないので、家族のサポートが必要です。またうつが重く働ける状態ではないので、障害基礎年金2級相当と考えました。
またAさんは、障害認定日(Aさんの場合は最初に病院に行ってから1年6か月経過した日)の時点で、障害基礎年金2級相当と考えられたため、遡って年金の請求をすることにしました。
※遡って請求することを遡及請求と言います。詳しい説明は、こちらのページの「(3)障害認定日要件」をご覧ください。
はじめにAさんとご家族様から、発病してから現在までの詳しいお話を伺いました。
遡及請求のため、初診からずっと通院しているB病院の主治医に認定日頃と今のAさんの様子などをお伝えして、障害認定日と現在の2枚の診断書の作成をお願いしました。
最後に、必要な書類を揃えて提出しました。
障害基礎年金2級の支給が決定し、遡及も認められました。Aさんは、生活のために働かなくてはと思いながらも、何もできないことに苦しんでおられたので、Aさんもご家族様も受給が決定して、これで安心して生活を送ることができると大変ほっとされたご様子でした。
Aさんは、主治医に本音を言えず、自分の状態について詳しく話せていませんでした。そのため、当センターではAさんとご家族様から時間をかけて丁寧にお話を伺い、主治医にAさんの様子が伝わるようサポートをさせていただきました。
障害年金の申請のための診断書には、今の自分の症状や困っていることを、正しく書いてもらう事が大切です。しかし、医師の前だと元気にふるまったり、本音を話せなかったりすることも多いようです。また限られた診察時間の中で、話したいことを全て話すのは大変難しいです。当センターではお客様の状態を、正しく医師に伝えられるようにサポートをさせていただきます。
障害年金を申請したいけれど、医師に自分の状態をうまく伝えられないとお悩みの方は、是非専門家のサポートをご検討ください。当センターでは障害年金専門の社会保険労務士が、20~64歳の方を対象に、初回のみ30分間の無料相談を受け付けております。詳しくは下記リンクより、無料相談の案内をご覧ください。
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