Aさんは体調を崩し、寒気と微熱がしばらく続きました。夜中に具合が悪くなり、B病院の救急外来で検査をうけて、肺がんと診断されました。入院して治療するため、会社を休職しました。腫瘍が大きくて手術ができなかったので、放射線と抗がん剤の治療をはじめました。腫瘍の大きさが半分になり、手術をして退院しました。しかし、わずか一週間で頭痛とめまいが起きるようになり、МRI検査で脳への転移が分かりました。治療費がかかり、生活が苦しくなったので、少しでもお金の負担が減らせないかと、ご家族様が障害年金の申請をしますが、不支給になりました。
体調は悪いままでしたが、治療や生活にお金が必要なので、無理に復職しました。必死に働きましたが、体調を崩して早退したり、仕事中に横になったりすることがだんだん増えていき、とうとう、帰宅後に倒れてしまいました。会社には、もうこれ以上迷惑をかけることはできないと思い、休職を決めました。
Aさんは、残された大切な時間を家族と過ごすようにしました。しかし、全身の激しい痛みでベッドから起き上がれず、夜も満足に寝られません。がんが足に転移し、松葉杖なしでは歩けません。痛みを懸命にこらえる日々を送りました。B病院で富山障害年金相談センターを紹介頂き、再度請求をしたいと当センターにご相談をいただきました。
Aさんは、がんの影響で働くことができません。体が思うように動かせないため、生活にはご家族様のサポートが必要です。
これらの状況から、障害厚生年金2級相当と考えました。
まずAさんとご家族様から詳しいお話を伺いました。Aさんは自分の命が長くないと、死を覚悟されており、残されるご家族様の生活を大変心配しておられました。
Aさんは一度障害年金を申請され、不支給になっていました。そこで、その当時請求された診断書の内容を確認させていただきました。現在は当時よりも病状が悪化しており、現在入院している病院の主治医に、Aさんの詳しい状況をお伝えして診断書の作成をお願いしました。
最後に、必要な書類を揃えて提出しました。
障害厚生年金2級の支給が決定しました。残念ながらAさんは、受給決定の知らせを待たずして、亡くなられました。謹んでお悔やみ申し上げます。
「がんで障害年金をもらえますか?」という相談を受けることがあります。がんになったからといって、障害年金が受給できるわけではありません。がんによって、仕事や日常生活にどれだけ支障が出ているのかが認定のポイントになります。
今回Aさんは、ご家族が申請をして不支給になった時と比べると、かなり状態が悪化していたため、再請求で受給が決まったと考えられます。再請求はどなたにも認められた権利ですが、一度審査された結果を覆すのは、とても難しいです。当センターでは再請求のご相談があった際には、現在の状態、前回の申請の内容、発病からの経過など、詳しくお話を伺ってから、慎重に判断しています。そのため、お客様のご希望に添えない場合もあります。
それでも、今とても苦しんでいるのに、障害年金を貰うことができなかったという方を、少しでもサポートしたいと考えています。まずはお電話でお問い合わせ下さい。お話を伺い、可能性がありそうであれば、初回30分の無料相談をご案内いたします。
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