Aさんは社会人として充実した毎日を送っていましたが、ある晩、突然腹部に強い痛みが走りました。心配になったAさんは近くのB病院を受診しました。詳しい検査が必要とのことで、C病院を紹介されました。C病院で診察と検査を受け、卵巣に腫れがあり、がんの可能性があると告げられました。さらに詳しく調べるために、D病院で精密検査を受けた結果、卵巣癌と診断されました。そのため、卵巣を摘出する手術を受けることになりました。
手術を受けた後は、抗がん剤治療を続けながら、何度も入退院を繰り返しました。一度は職場に復帰しましたが、体調が安定せず、欠勤が増えていきました。
その後、再び腹痛がひどくなり、救急外来を受診してそのまま入院しました。検査の結果、がんがリンパ節に転移していることがわかり、薬による治療が始まりました。副作用や体力の低下により、仕事を続けるのが難しくなっていきました。それでも、上司の理解と支えがあり、なんとか働いていましたが、上司が異動することになり、職場の環境が変わったため、やむを得ず退職しました。
退職後は症状がさらに悪化し、夜も痛みで眠れず、昼間もほとんどベッドで過ごすようになりました。がんリハビリ通院以外での外出はできず、日常生活はご家族の助けがないと成り立たない状態です。これからの生活に不安を感じ、障害年金の申請を決めて、富山障害年金相談センターに相談をいただきました。
Aさんは卵巣癌の再発に加え、癌性腹膜炎やリンパ節への転移があり、通院以外の外出ができず、日中もほとんどをベッドで過ごす生活でした。家族の介助が必要で、夜間の痛みや服薬治療も続いています。これらの状況から、当センターでは、障害厚生年金2級に該当する可能性が高いと判断し、申請をおすすめしました。
はじめにAさんとご家族から、詳しいお話を伺いました。
最初に受診したB病院で、受診状況等証明書の作成をお願いしました。次に通院しているC病院の主治医へ、Aさんの詳しい状況をお伝えして、診断書の作成を依頼しました。そして、障害年金申請に必要な書類一式を慎重に整え、漏れがないように確認した上で、提出書類を作成しました。
当センターでは、面談の際のAさんの様子から、がんが進行しており、提出を急ぐ必要があると考えました。そのため、できるだけ早く申請できるように努め、主治医の全面的なご協力のおかげで、通常であれば約3ヵ月かかるところ、ご契約から1か月弱で申請できました。また、急ぐだけではなく、Aさんやご家族様が安心できるよう、きめ細やかなサポートも心掛けました。
障害厚生年金2級の受給が決定しました。この知らせを受けたAさんは、大変安心されたご様子で、「本当に支えられました。感謝しています」とのお言葉をくださいました。
受給により、安心して療養に向き合うことができ、ご家族も穏やかな時間を過ごされたとのことです。その後、受給開始から約1年半でAさんはご逝去されました。心よりご冥福をお祈り申し上げます。
Aさんのように、がんの進行や副作用で日常生活が大きく制限され、働くことが困難となっている方にとって、障害年金の申請は生活の安定を目指すための重要な一歩です。
特にがんは進行が早く、症状が急激に悪化することもあるため、申請はできるだけ早く行うことが何より重要です。時間との勝負になることも多く、申請のタイミングがその後の生活に大きく影響する場合もあります。
とはいえ、体調が不安定な中で複雑な書類を準備し、制度を理解しながら一人で手続きを進めるのは、非常に困難です。だからこそ、専門家による支援が欠かせません。
当センターのサポートサービスは、障害年金の専門家が、申請者の負担をできる限り軽減しながら、医療機関との連携や診断書の取得、申請書類の作成など、必要な手続きを円滑に進めるようサポートを提供いたします。
当センターでは、20~64歳の方を対象に、初回30分無料相談を実施しております。がんの進行や副作用による生活の不安を抱えている人は、どうか一人で抱え込まず、まずは専門家にご相談ください。
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