Aさんは両胸の小さなしこりに気付きましたが、子育てや仕事が忙しく、病院に行けませんでした。時々痛むのを我慢し続けて10年ほど経ったある日の朝、背中や両足がひどく痛み、立ち上がれなくなりました。湿布を貼っても良くなりません。心配した友人のすすめで、B病院を受診したところ、乳がんの疑いがあると言われ、C総合病院を紹介されました。
C総合病院を受診し精密検査を受けた結果、両側乳がんで、リンパ、骨、肝臓に転移していると診断されました。手術をしてもがんを取り切れず、化学療法をしなければ、余命3ヶ月から半年と宣告を受けました。Aさんは抗がん剤治療を受けることにしました。
抗がん剤治療を始めると、脱毛や手足のひどいしびれが出ました。薬を変えても症状は変わりませんでした。がんが転移した大腿骨を骨折し、入院もしました。退院後に抗がん剤を変えましたが、効果はありませんでした。
抗がん剤は効かず、いつ死ぬかという不安が消えません。体が動かなくて働くことができず、何か少しでもお金がもらえないかと悩んでいた時に、富山障害年金センターのチラシを見て障害年金のことを知り、当センターにご相談をいただきました。
Aさんは、全身の激しい痛みでベッドから起き上がれず、電動ベッドを使っています。なんとか立ち上がっても、歩くときには杖が必要です。手の痺れがひどいためすぐに物を落とし、何度もお茶碗を割ってしまいます。一日中痛みを我慢し、少し体を動かしただけで、動悸や息切れが出るので、横になることが多いとお聞きしました。その状況から、障害基礎年金2級相当と考えました。
病気が悪化して外出ができないため、ご自宅まで出張してAさんとご家族様から詳しいお話を伺いました。まず、Aさんの年金記録を確認したところ、漏れがあったので、訂正請求手続きをしました。次にAさんが受診したB病院で、受診状況等証明書の作成をお願いしました。そして現在通院しているC病院の主治医にAさんの状況をお伝えして診断書の作成をお願いしました。さらに、C病院の相談員さんにもご協力を頂き、Aさんの大変な状況をより詳しく伝えるために、様々な書類を用意しました。
最後に、必要な書類を揃えて提出しました。
障害基礎年金2級の支給が決定しました。Aさんは受給できたことを大変喜んでおられましたが、残念ながら、間もなくしてお亡くなりになりました。ご冥福をお祈りいたします。
がんは、障害年金の対象となる病気です。しかし、がんになったから必ず受給できるというわけではありません。仕事や日常生活にどれだけ苦労しているかが認定のポイントになります。
Aさんは、ぎりぎり間に合いましたが、受給が決まってからほどなく亡くなられました。
当センターでは、がんが進行して余命が少ない方に、一日も早く受給してほしいと考えています。がんと闘いながら、ご自身で申請するのはとても大変な作業です。専門家の力を借りて、短期間での申請を目指しませんか。お悩みの方は、ぜひご相談ください。
当センターでは、20~64歳の方を対象に、初回のみ30分間の無料相談を受け付けております。詳しくは下記リンクより、無料相談の案内をご覧ください。
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