副腎から分泌されるコルチゾールが慢性的に過剰分泌される病気です。顔に脂肪がついてまるくなる「満月様顔貌」や手足が細いのにお腹が出ているといった「中心性肥満」と呼ばれる身体所見が特徴です。
下垂体から副腎に、コルチゾールを分泌させる指令であるACTHが過剰に分泌されている病気です。
下垂体から過剰に命令が出る→副腎がそれに従ってコルチゾールを過剰に分泌させる→血中のコルチゾールの濃度が高くなる、という状態です。
下垂体にACTHを産生する腺腫ができる、あるいは下垂体以外に発症した腫瘍(がん腫やカルチノイドなど)からACTHの過剰分泌を生じることが原因と考えられています
副腎からコルチゾールが過剰に分泌されているのですが、下垂体はコルチゾールが分泌されすぎているので、コルチゾール分泌命令であるACTHはむしろ抑制されています。
下垂体は副腎にコルチゾールを出すなと命令する→副腎が何らかの理由で自分からコルチゾールを分泌する。下垂体の命令は聞かない→血中のコルチゾールの濃度が高くなる、という状態です。
コルチゾールとは副腎皮質ホルモンとも呼ばれ、通常はストレスがかかったり運動したりしていると大量に分泌されるホルモンです。
血糖値を上げる、たんぱく質を分解して血液中にアミノ酸を分泌させる、手足のような末端の脂肪を分解して、背中や顔、腹部や首など生命に大切な部位の脂肪は逆に増加させる、などの働きがあります。
そのため、コルチゾールが過剰に分泌されるクッシング病では下記のような症状が現れます。
1.中心性肥満:手足はやせているのに、体幹部(お腹)がでてきます。
2.満月様顔貌:顔に脂肪が沈着し、満月のような丸みを帯びた顔貌になります。
3.赤ら顔になったり、ニキビができたり、肩に脂肪が沈着して、水牛のような盛り上がった肩になります。
4.お腹やお尻に、赤い筋が出てくることがあります。
5.高血圧、糖尿病などの生活習慣病を合併します。
6.骨粗鬆症にもなります。
7.筋力低下を感じることもあります。
8.うつ病のような症状がでることもあります。
9.クッシング病が重症化すると、感染に弱くなり、敗血症になることもあります。
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