黒質のドパミン神経細胞が働かなくなったり減ったりする神経変成疾患、といわれる病気です。
この神経細胞はドパミンという物質を使って神経に「こう動け」という命令を伝えたり、体を動かす機能を調節したりします。
ドパミン神経細胞が少なくなるとドパミンそのものも少なくなります。
すると、「思い通りに動け」という命令が神経に伝わらなくなり体が思うように動かなくなったり、「止まれ」の指令がうまく伝わらなかったりします。
発症年齢は50歳以上が多いです。まれに40歳以下で起こる方もあり、そういった方は若年性パーキンソン病と呼ばれます。
4大症状として
(1) 安静時振戦(ふるえ)
(2) 筋強剛(筋固縮)
(3) 無動・寡動(動作緩慢)
(4) 姿勢反射障害(転びやすいこと) というのが言われます。
そのほか、非運動症状と呼ばれる症状も併せて生じることがあります。
手や足が小刻みにふるえる症状を振戦といいます。最初に気づくことが多い症状です。
体の左右のどちらか片側でより強い症状があらわれます。 病気の進行とともに、症状が目立たなかった側にも徐々に進行します。
このふるえは、何もしていないときに目立ち、何かしようとすると止まったりふるえが小さくなったりします。また、意識していないときにでやすいので、周りの方が気づくことも多いです。
この何かしていないときに目立って起こるふるえもパーキンソン病の特徴です。
筋肉がこわばる症状を筋強剛(筋固縮)といいます。この症状は自分ではあまり感じませんが、他の人が手や足、頭を動かそうとすると、かくかくとした抵抗を感じます。
これは、パーキンソン病の診断において重要なポイントになります。
病気が進むと、動作がぎこちなくなったり、歩くときに足が引きずり気味になったり、手足がずっとしびれているような感じがしたりするようになります。
動きが遅くなることで、同時に細かい動作がしにくくなります。
無意識にしていた顔の動きや瞬きなどが減ることで表情が乏しくなったり、言葉は単調で低くなったり、なにげない自然な動作が減少したりします。
症状が進むと最初の一歩が踏み出しにくくなる「すくみ」が起こることもあります。これは、脳の指令が筋肉にうまく届かないため、歩行時に足が地面に張り付いて離れなくなり、歩き始めるという動作が非常に難しくなっているのです。
一度歩き始めれば足は動くのですが、姿勢が前屈みで歩幅が狭く、ゆっくりとしか歩けない、という状態になります。
姿勢保持障害はとっさに足が出ないためバランスを崩して転倒しやすくなることです。
姿勢保持障害は病気が始まって数年してから起こるといわれます。
便秘や頻尿、発汗、易疲労性(疲れやすいこと)、嗅覚の低下、起立性低血圧(立ちくらみ)、気分が晴れない(うつ)、興味が薄れ意欲が低下する、よく眠れないと感じるなどの症状も起こることがあります。
ドパミンは筋肉への運動命令以外に意欲や思考などにも関係しているため、ドパミンが減ることで精神的な面でも症状が現れます。
当センターでは、パーキンソン病による障害年金の申請をサポートさせていただいた実績があります。受給の決まった事例の一部を、詳解しています。
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